底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

スコットランド独立是非の住民投票結果に見る、民主主義の限界

こんにちは。上から君です。

スコットランド独立は否決されました。なぜ否決となったか、にはいろいろな分析があるのですが、その一つに賛成票の多い若年層よりも反対票の多い高齢者層の影響が大きい、と言われています。なぜ高齢者は反対なのか。それは自分達の年金等、今後の老後不安が大きな要因、と見られています。

こんな笑ってしまうことってあるでしょうか。国の独立をかけての決定に老人達はたかが10数年ほどの自分の生活の事しか考えないのです。そして、その人達は人数が多いため、現状の選挙制度では絶対的支配力があるのです。

そう、これが民主主義の限界。民主主義は本来、多数決ではなく、少数の意見も吸い上げて全体的に考えることができる社会のはずだったのですが、近年はいつのまに多数決的手法、より多くの支持を集めることが主目的になってしまいました。

日本でも同じです。日本は圧倒的に老人の選挙票が強く、その老人達の多くは今回のスコットランドと同じく、国のことなど考えていません。自分たちの今の生活とその後、だけです。そのため、政治家は老人を中心に政策を考えなくてはならなくなりました。

本来の民主主義政治の選挙を実現するには、年齢による得票ポイントに差を付けるべきではないか、と思います。2020年には4人に1人が高齢者と言われています。そんな中で選挙はもはや国のためのモノではありません。なので、例えば若年層の1票は高齢者の4倍の票数とする、という風にして多数決ではなく、各年代での意見を平等に吸い上げる選挙制度に今こそ切り替えるべきだと思う。

 

実際にはかなりハードルが高いがどこかの国ではやってくれると信じています。日本では私が生きているうちには絶対に無理だと思います。なぜなら、選民思想が日本人の根本だからです。平等に意見を吸い上げるなんて現状絶対ありえません。