底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

サイバーエージェント藤田社長の辞めた社員に対する罵倒記事に賛成な人

こんにちは。上からさんです。

サイバーエージェント藤田晋社長の日経への投稿記事が波紋を呼んでおります。

多くの方がここぞとばかり批判したりむしろ擁護したりしています。

批判は通常のことなので、ここではむしろ擁護している人の主張の不思議さをついてみようと思います。

 

・そもそも任せた仕事をほったらかして辞める社員に怒るのは当然

会社を辞めるのは社員の権利。私も2億円どころか、売上で3億以上の案件を任せて給料も地位も上げた部下が2ヶ月で辞めた事もありましたが、怒る、という発想にはなりませんでした。彼には選択の権利があるわけですから。会社を背負う役員以外に対して、その立場と給料以上の責任を負わせることはしない、というのが私のマネジメントでしたから。

 

・引き抜きに対して毅然とした態度をしめす

であれば、辞めた社員を罵倒するのではなく、引きぬいた会社とヘッドハンティング会社を責めればいい。自分たちもヘッドハンティング会社を利用しておいて、引きぬかれたら怒る、というのはお門違い。

 

・経営者とはいえ人間。裏切られたら怒るのは当然

裏切られた、って何?何をどうしたら裏切ることになるのかよくわからない。法に触れても、嘘をつかれたわけでもないのに裏切られた、という発想をするのは自分が考えるマナーや規範が社員全員に通じる、と思っている傲慢さ、だと思います。そういう経営者、役職者、実は結構います。とても面倒です。

 

転職にはタイミングがあります。特にヘッドハンティング案件は早急に人が欲しい、という事案が多いです。なおかつ、年収も一気に上がる可能性も高いです。そこにかけるのはサラリーマンとして生きている以上、当たり前。飛ぶ鳥跡を濁さず、という言葉なんて気にする必要ないと思います。なぜなら、仕事が出来る人間には多くの仕事が任されており、それが完結することなどないからです。あと半年で辞めます、という事であれば仕事をすべてキレイに引き継げるでしょうが、先方はそこまでまってくれません。

こんなことで優秀な社員は萎縮せず、ばしばしヘッドハンターと会って、チャンスを掴んで欲しいと思います。