底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

昨日のWBSのコメンテイターがひどすぎる件

こんにちは、上からさんです。

30歳過ぎで100名程をまとまる事業部長になって以来、WBSTX系列)を見ることは無くなった。というのも、若い内はなるほど、と思えた番組の日替わりコメンテイターよりも、自分の知識の方が勝ってしまったからだ。なので、コメンテイターが嘘は言っていないが、必要な事を言わず、情報操作していることなどまるわかりなので、そんな番組は密必要が無くなった。

ただ、私はザッピング派で基本CMになると局を無差別に変えるのだが、昨日の23時過ぎにたまたまWBSになったら、消費税増税の審議が有識者を集めて始まった、というニュースが流れていた。そして、スタジオのコメンテイターがなんとその有識者メンバーだ、というのだ。そりゃ台本通りとしても、大江麻理子アンカーが突っ込む。

「ずばり、増税賛成ですか?反対ですか?」

その、有識者

「それは言えませんが、将来の社会保障のために増税はやむなし、というのは皆わかっているのと思うんです。ただ、景気を考えるといつまでたっても増税出来ない。だから、もう、いついつに増税する、と期日を決めて増税するのもあり、だと思うんですよ。アメリカもねぇ、景気に関係無く増税しまいたし」

 

はい?

 

おもわず、杉下右京風に聞き返してしまった。まともな有権者なら今回の増税分5兆円がすべて社会保障に使われる、というのが嘘であることを知っていると思うのだが、政府広報オンラインでは未だに、「増税分はすべて社会保障に使われます!」となっている。そして、このコメンテイターも「社会保障」という事だけを言った。この、都合のいい事だけを言う、というのが出世する人間のやり方。嘘ではないわけだから。必要な事を言わないだけ。これは一般社会の上層部にはかなり多い。

ここで、ふっと思った。もしかしたら、多くの有権者は今回の実質、増税分の9割以上が自民党と官僚達が今まで使い込んだツケに充てられている事を知らないのでは?もしそうだとしたら・・・。ものすごく怖い。

そして、このコメンテイターはアメリカを例に出してしまった。アメリカには消費税は存在しないわけ。売上税と使用税ね。最下流の消費者のみ、が負担するだけで、その過程には税がかからない。日本のようにありとあらゆる工程、赤字企業からも徴収する消費税とはまったく違うもの。なおかつ、州で決められるので、柔軟に対処も出来る。こんなこと、WBSに出演し、有識者会議に呼ばれるほどの人なら当然知っている。しかし、アメリカを例に出した。現在アメリカが景気回復しているイメージを利用したいからだ。ここまでくると、無知な有権者に対する情報操作でしかほかならない。そして、こんな人物が消費税増税判断の有識者メンバーに入っている事の茶番感に愕然とした。

 

正直、こんなことWBSのコメンテイター達に頻繁にある事。先に述べた通り、だから見なくなったのだが、今回は消費税増税に関してはさすがにヤバイな、と。本来、判断については解散総選挙でもいいぐらいのレベルなのだが、如何せん、対抗馬がいなすぎてそういう話にもならないのが痛い。

政治が弱いのであれば、まともな国であれば本来、こういった事実を踏まえて未来を憂える大学生などがデモを起こしてもいいレベルなのだが、飼いならされた兎達にその思考は無くなってしまった。今や日本のデモは国の未来のためではなく、自らの欲望のはけ口や、出会い系になってしまった。

 

せめて、有識者達にの人格に訴えたい部分でもあるが、そもそも政府に呼ばれる程上り詰めた人達はそれなりの海千山千の人物。勝ち負けで言えば、勝ち側に付く力が尋常じゃないわけで、そのためには黒も白、白も黒に出来る人達。そうでないと、日本の社会では上に行けない。その嗅覚と身の振り方が実力の真骨頂な人達なので、こんな酷い政府のやり方を・・・、などと言っても意味がなく、彼らはむしろその知識を活用して自らの金儲けと地位向上のために先回りをして行動が出来る。それが日本の有識者

 

ああ、ザッピングしなければよかったなぁ、と嫌な気持になった事を後悔したけど、ログしておけば誰かの目にとまるかな、と。

マスメディアは一切信用しちゃダメよ。という気持が大事。