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底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

リアルの知り合いにアベノミクスの従者がいた件

上から日記

おはようございます。上からさんです。

びっくりした。その人は社員で10名ほどの町工場。リーマン・ショック以後、過去最高益を上げ、なんと給料が2倍になったというのだ。アベノミクス様々、との事。

給料が倍、なんて通常の企業は出来ない。小さな会社はその辺のシステムが確立していない事が多く、高利益で税金を多く払うよりも従業員に還元しようとするのだ。それで倍。そういえば彼は事ある毎にアベノミクスを讃えていた気がしたが、こういったカラクリがあったのだ。彼は今度の選挙でも自民党に入れるだろう。

 

では、アベノミクスでこういった会社が日本全体に広がり、誰もが手取りが増えるだろうか。もしそうなったら円が増え、さらに円安になりインフレになる。そう、特定企業、特定ジャンル、そして特定地域にのみ金が集まり、その寡占は全体の富の多くを占めるようになってきているのだ。いわゆる、企業、ジャンル、地域での貧富の格差が広がっていくのだ。

 

ある地域の小さな町工場がガンガン儲かっても日本全体にとってそれが広がる事は無いのである。歴史で言えば、過疎地域の土建屋フェラーリーを乗っているのと同じなのだ。会社ヒエラルキーの上位会社に紐付いている従者会社でも、「町工場」という名称だと、「日本のものづくり」と勝手に勘違いする人もいるが、それとこれとは話しが違うのだ。ただ、小さな町工場といって伝統的手工業や技術で少生産高利益な特殊会社は別。そういった会社は政府が規制をかけない限り、グローバルでも稼げる。そういった会社もひっくるめて「町工場」という名称で支持するのは間違いなのだ。

 

アベノミクスというか自民公明は特定の企業を儲けさせたのは間違い無い。ただそれは何度も言うが実体経済ではない。資源の少ない輸入大国の日本は貿易収支は赤字である。

 

しかし、給料が倍になって自民を支持する人間をどう考えるか。20歳から50年以上政府を選ぶ権利があったにも関わらず、財源が減ったので年金を減らす、と言われて猛烈に反対する老人とはわけが違うのだ。確か彼は私よりも年下だったはずだ。

 

それだけ若いのだから、自らの利益の確保だけでなく、全体の事も考えるべき?

 

むしろ、自らの利益よりも全体主義の人なんているのだろうか?私は会社に属していた時はそういった人間だった。事業部長として利益を上げるにはそれが一番だと信じていた。しかし、最後の壁がどの企業にもあった。それは役員だ。日本は役員が任期で交代する事は少ない。彼らはまず自分の既得権益保持を再優先するため、邪魔はするわ、功績は横取りするわ。悪事が社内上層部で発覚しても上場企業の役員の肩書で転職もスムーズ。ヘッドハンティング会社が高く売ってくれるのだ。たまに夢も志も無い創業社長でも同じような人もいた。上場企業のサラリーマンの現場社員と役員以上では決定的に仕事への取り組み方が違うのだ。私はそういった役員を蹴落として成果を挙げてきた。そして、そういった役員達を軽蔑してきた。しかし、私は役員に任命された事は無い。ずっと突撃隊長だった。

 

会社の事を一番に考えていた私がなぜ会社に利益も落とさない役員達に劣るのか?当時は恨みもしたものだ。しかし、今ならわかる。誰も普通は自分が一番かわいいのだ。日本の社会全体が、というのは表向きの顔であり、まずは自分。そして家族、仲間。それ以上は余力があったら、というのが普通の人間の考え方だと思うのだ。

 

人間本来、利己的な存在なのだ。だからリーダーが必要になる。そのリーダーで無い人間の自己中心的な行動をなぜ非難出来るか。町工場の若い彼が自らの懐が潤った事で自民党を応援する事は至極当たり前なのだ。まさに先日書いた、従者理論の現実だ。余程の訓練をしないと、人は自分の経験、世界でしか物事は理解出来ないのだから。

 

これだけ情報を簡単に入手可能な時代だから、つい、有権者はそれなりに未来の社会を考えている、と思ってしまった。多くの有権者にとって、未来の社会などどうでもいいのだ。未来の自分、なのだ。そこがスタートなのだ。

 

勉強になった。