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底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

爆笑問題のネタがNHKでボツにされた件でのNHK会長の会見について(通常版)

NHK会長の籾井勝人氏は、表題の件、一般論として「個人名を上げて笑いのネタにするのは、ちょっと品がない」と爆笑問題側の品性問題にした。さらに、「規制する、しないや圧力でなく、しゃべる人の品性や常識があってしかるべき」と追撃。そして、「NHKは公共放送で、視聴者はいろいろな方がいる。NHKに出る時は、慎むというのではなく、やめた方がいいのでは」と見解を示し、政治的風刺については「その時々によって異なる」とした。また、今回の件は「新聞で(騒動を)初めて知った」とし、関与を否定した。

 

中世のヨーロッパでは国王の悪口を言っただけで裁判10分で死刑だったとのこと。それから数百年。民主主義と言われている国家では民衆は言論の自由を獲得。アメリカはそのリーダーとして君臨している。

そもそも、権力者をネタにする事は庶民として当たり前。なぜなら、その名の通り、権力者だからだ。権力者とは庶民と同じ人間であり、それ相応の薄汚れた精神の持ち主である。社会によっては、そういった人間しか権力者になれないとも言える。しかし、なぜか庶民は権力者=清廉潔白な正義を行うモノ、と幻想を抱いている。それは神に近い存在であり、精神疾患でも無い限りもはや人間ではない。とはいえ、リーダー(権力者)にはそうあって欲しい、という願望も正直な所であり、人によってはそれに応じようと努力をし続ける権力者もいる。そんな中、好き勝手やっている権力者はやはり風刺の的になるわけで、その一つが笑いのネタだ。いわば、言論の自由の文化、とも言える。

 

つまり、日本には言論の自由が無い、という事がこの事件で証明されたわけだ。日本は「2014年 報道の自由度ランキング」ではネットでは悪口を言う人が多い韓国の(57位)よりも低い59位。こういったランキングがあると、「捏造だ!」「韓国よりも低いわけがない!」というネット住民もいたが、NHK会長が公式に発言してくれたお陰でバカでも日本には言論の自由が無い事が理解出来たと思う。ただ、嫌韓人は自分にとって都合のいい事しか受け入れないので、多分納得はしないのだが。

 

ちなみに、お笑いとは高度な技術が必要だ。中傷ネタもネットで匿名で「バカ。死ね。ブサイク」と言うだけの誹謗中傷とは違う、観客を笑わせるネタを考えるのがコメディである。もちろん、ある事柄について100%全員が笑う、という事は絶対にあり得ないので、制限時間内に様々な角度の笑いのネタを散りばめて、客層を想定して何度もネタを推敲し、全体として完成させるのだ。なので、その全体の流れの中の一つのネタを取り出して「俺はちっとも面白いと感じない無い、というか不快だ」というのは的外れであり、批判として論外。