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底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

「問題のあるレストラン」 せっかくなので批判的な事も

過去にいい評価とまではいかないが、多少批判に対して援護したエントリーをしたのだが、せっかくなのでマイナスな事も書いておこうかと。

 

頑張っている人達(今回は女子軍団)VS昭和スタイルのセクハラ、パワハラおやじ、という本来わかりやすい構造の中に、現代の様々な働く女性にまつわる問題を盛り込んで複雑化した本作。それでもなんとか持ちこたえているのは演者と脚本の力、演出であろう。ただ、ここに不協和を生み、シンプルにすべき部分を台無しにしてしまっている存在があるのだ。

それは弁護士役のYOUだ。彼女はどう見ても昭和、特にバブル世代のイメージが色濃く、そのイメージが無かったとしても、主役メンバー達が立ち向かうべき世代だ。通常の会社ではなかなかあの年齢で居座る女性は少ないが、年功序列系、マスコミ系ではYOUぐらいの年齢のあまり仕事しないお局さんが多く存在し、結構の組織の不協和を生んでいるのを実際にかなり見てきた。半沢直樹のように、同世代以下でチームをまとめれば対立構造がシンプルになったのに、彼女が存在することでそこがぼやけてしまう。

仮に、バブル世代の人間でバブルを謳歌しておきながら現在改心した、という事にした場合(バブル世代だからといって、バブルを謳歌出来たのは一部で、現在と同じく、金が集まるという事は金を取られた人達もいて、ずっと底辺あたりという人達も多いのだが、それはまた別の話)、そのノリで明るく裁判事もやって欲しいものだが、前半の屈託ないイメージから、裁判を決めた後半は急に神妙な話し方になった。これは演出の問題ではあるが、それはYOUの個性を逆に殺してしまっている。暗い事があってもなるようになるよね、っというバブル世代特有の雰囲気を人間としてまとっているのが彼女の良さである。リリー・フランキーに近い、いい意味でのいい加減さ。それがセクハラ事件の弁護にはどうしても似つかわない。

 

ただ、こんな事は素人の私が言う事ではなく、プロデューサーも監督も脚本家もその道のプロであり、わかっている事だろう。それでも彼女を使わなくてはならなかった理由がある、と判断すべきかもしれない。

45歳以下ぐらいで、底抜けに明るい弁護士であればかなり作品の雰囲気も変わったに違いない。個人的には残念。