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底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

マイケル・サンデル氏の番組で理解する、大会社で出世する人

マイケル・サンデル氏が公共放送について議論する番組がNHKでやっており、そこに出演していた、それなりの立場に就いているNHK社員の返答があまりにも日本の大会社で出世する日本人のステレオティピカルだったので、紹介しておく。

 

例1

サンデル氏「あなただったらどうしますか?」

NHK社員A「それは管理職の判断によります。彼らがどういった判断をするか。それによって対応が変わってきます」

 

参加していた各国の公共放送社員は質問されると「我々◯◯放送では・・・」と自らが局の方針を代弁する人が多かった。これは本来、それなりのマネジメントクラスが仕事をする上で当たり前の発言である。部長以上クラスの発言は経営責任を問われるレベルである事が多い為だ。しかし、NHK社員Aは自らの意見を言わず、更に上の経営者(役員)の責任にした。

こういった社員は大会社では出世しやすい。特徴は、失敗したら部下のせい。上手くいったら自分のおかげ。常にリスクヘッジを考え、社内政治に長け、後輩、先輩、部下上司とも有力な支持者を捕まえておく。そんな感じだからまさかれたプロジェクトが失敗したとしても、いつの間にか責任がうやむやになっている事が多い。

 

例2

NHK社員B「◯◯こそが公共放送の役割であり、報道の云々・・・」

サンデル氏「あなたの言っている事を肯定するとなると、では◯◯もいいのですね?」

NHK社員B「う、う・・・それは・・・・・(答えられない)」

 

こういった社員も大会社では出世しやすい。特徴は、上役の前でもっともらしい事を雄弁に語る。しかし、そこには経験に裏打ちされた信念やポリシーなどはなく、今流行の言葉を並べる為、矛盾点を突かれたり、まったく別軸の反論には答えられない。社内政治というよりもコミュニケーションを重視する傾向があり、社内でも社外でも知り合いが多く、敵は基本的には作らないようにしている。もちまえの人懐っこさと話術で周囲の助けもあり、仕事は乗り切る事が多いが、本来マネジメントクラスには向いていない。というのも、責任を負う立場になると、助けになる周囲が格段に減る為、今までの実力不足が補われず、プロジェクトが停滞から後退になりがちになる。その際、言い訳は自らの力不足ではなく、上司には多角的に世間の風潮等も交えて責任転換出来るプレゼンテーション能力がある。

 

大手企業では上記の2タイプは主に出世する。大手に限らず、中堅企業でも利用出来る組織形態、人数がいればこういうタイプは必ず存在する。新、中堅社員の方は自分の上司がどのタイプか判断してみても面白いかも。もちろん、叩き上げの実力主義の方もちゃんといるので、色々タイプ付けするとかなり会社が楽しくなるし、勉強になる。

ちなみに、私はこういった人達が部下にいても出世させなかったし、他部署にいた場合も交わる事を避けていた。なぜなら、こういったタイプをすぐ見抜く事が出来るから。