底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

安室奈美恵の引退について

もちろん、本人の人生だから他人がとやかく言う事ではない。しかし、日本社会という点において、やはり言っておかないとならいとは思うのだ。

数年前から安室奈美恵はマスメディアに出演する事はせず、コンサートでもMCをしなくなった。人間性を感じる事なく、安室奈美恵は徐々にイメージが先行というか、勝手にカリスマとなっていく。かつて下品な物言いの元祖として人気のあった梨花がTV出演を止めて喋らなくなったら勝手に雑誌の表紙等の仕事が増え、本来芸能人として活躍していた頃のイメージと違った、美のカリスマ的イメージが勝手に作られたと言っていたが、勝手かどうかはおいておいて、そうした面はあるとは思う。安室奈美恵もその領域にここ数年は入っていた。つまり、安室奈美恵は年齢を止めてしまったのだ。人間安室奈美恵ではなく、ミニスカのディーバとして時が止まってしまったのだ。

人間である以上、そんな事は無理であり、老いがやってくる。そうなる前に引退を決めてしまった。

 

だが、私はあえて安室奈美恵は等身大で居続ける事が出来る人だと勝手に思っていた。マドンナのように歳を重ね、子供も登場しても活躍する人になれるのだ、と。というのも、日本はロリコン文化であり、年齢で女性を判断する。こうした世界を破る事が出来る象徴として安室奈美恵はあって欲しかったのだ。女性の社会進出、女性が自分らしく活躍出来る社会の象徴として。もちろん、そんな事を彼女に背負わせる事など他人が出来ないが、彼女程のカリスマだったらそれが出来るのではないか、そんな期待をせざる負えないほどの存在ではあった。

しかし、40歳で引退。以前と変わらない歳を取らない安室奈美恵のままで。これではやはり女性は若い方がいい、というロリコン文化、女性蔑視の社会は変わらない。

 

残念。