底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

晴れてまだ無職になりました・・・

2ヶ月間、ちっとも転職活動が上手く行かず、また無職になってしまいました。なのでこのブログの更新頻度も高くなるかも?w

たかがアルバイトなのになぜそれさえも受かる事が出来ないのか?私には不思議でならない。私がホワイトカラーの時には採用にはランクがあった。

 

・アルバイト=英語の通り、パートタイムジョブ。誰でも出来る仕事、作業をおまかせする人材。IT系だったので、主にコンテンツの更新作業等をお願いしており、いつ辞めても替えが効く場所。大学生やフリーター(主にバンドマン)が多かった。というのも、誰でも出来る仕事なので、業界的に私服がおしゃれ、というだけで選んでいた部分もあった

・派遣、契約社員=簡単に替えが効かない仕事を任せていた。主に社内社外のハブ役。業務内容や流れを覚える必要がある。後に辞められた場合や派遣会社との賃金交渉の手間等のコスト、仕事への敬意もあり(抜けられると困る)、積極的に社員にして囲い込みをはかった

・社員=会社の業績に責任がある人材。なので、個人の目標だけでなく会社の方針も目標として抱える必要がある。

 

これがあっているかどうかはあるが、概ね、賃金と見合った仕事内容だったとは思う。例えば私が探しているのは当座生活が出来る生活費が稼げるアルバイトだった。しかし、ただの流れ作業は向いているとは思わなかったので、経験があって知識のあるスポーツジムのインストラクター業に幅広く応募してみたのだった。

 

しかし、現実は年齢で落とされる事が大半。その他は面接に行っても中にはアルバイトなのに「最低2年ぐらいは働いていただける人を」とか。おいおい、それだったら契約社員でしょ?と。そして質問内容も社員並に突っ込んだり。おいおい、学生だったらそんな質問しないでしょ?と。そもそも、接客業、とくにジムのインストラクター業は専門職であり、経験も必要。実際。過去にお客様から「若い子が悪いわけじゃないのよ、でもね、やっぱりアナタの方が話しやすいし相談しやすい」と言ってくれた客は1人や2人ではない。当たり前だ。学生のアルバイトのお父さんの年齢だ。幅広い層にアプローチする話術も持っている。知識もある。しかし、まったく初心者の大学生の方が採用される。まったく意味不明なのだ。客も求めている。シフトも都合よく入れる。学生のように「大学に履修が入って」と突然休むことやシフト変更、辞める事もない。それでも、頑なに中年はいらないという風潮。

 

先日、吉祥寺のハンバーグ山本に行った。基本外食はしないのだが、この日は退職する仕事がラストだったので自分へのご褒美のお疲れ会として行ったのだ。そこに私よりも年齢が上と思われる、ロマンスグレーのオヤジのホールがいた。もう1人は学生っぽい女の子。その女の子の愛想の悪さと手際の悪さ。まあ、事実、私はこれが普通と思っているのでなんとも思わなかったのだが、対照的にオヤジさんの接客の素晴らしいこと!手際がいいだけではない。距離感が絶妙なのだ。馴れ馴れしいの一歩手前というか。押し付けがましくないフレンドリーさと紳士的な雰囲気。正直食事よりもあのオヤジさんの接客の技術の方が記憶に残っているぐらいだ。もちろん、時給は違うだろうが、あの拙い若い女性と同じ業務を客から見たらしているわけで(もちろんバックヤードでは色々あるのだろうが)。こういう事だ。たまたまこのオヤジさんが仕事が出来るだけで、別に中年オヤジ=仕事出来る、と言っているわけではない。公平に見る事が企業側が出来たからこそ、このような素晴らしい接客に出逢えたのだ。もちろん、若い人にだってこのような接客が出来る人だっている。ただ、このオヤジさんは自分の外見(大人である事)も利用していた。そこさえも上手かった。

 

年齢差別をする必要が無いのにする業界は単純にこの年齢で最低賃金で働く人=ずっと社会のヒエラルキーの底辺にいる頭のおかしい人、と決めつけているのかもしれない。人間性を疑っているのかもしれない。確かに、私は都の生活保護よりも安い金額で暮らしている。もうこんな貧乏生活はいやだ。その為にもまずは今の

生活を維持するにあたって、そこまで責任を負うつもりもない。だから最低賃金でもいいよ、というスタンスだ。賃金が高い=責任が大きい、というのが本来の正しい形だ。最低賃金なのだから、それで他の人よりも仕事が出来るのならOKでしょ?と思っていたのだが。まさか、年齢で差別されるなんて。

 

いったいこの現状をどうしたら変える事ができるのか。シリコンバレーのように、起業家達、という言い方ではなく、日本はマスメディアで発言できる人達が「若い」を付ける事で社会にバイアスがかかっている、とか。そういう発言をするテレビマン達を叩けばいいのか?いや、それは意味がない。

私と同じ、ベビーブーム世代は数が多いので結託すれば社会を変える事が出来るはずなのだが。いかんせん、恵まれた人とそうでない人の落差がありすぎてなかなか他のヒエラルキーを私のように横断して経験しないとなかなか慮る事が出来ないのが結託の妨げになっているのと、そもそも社会を変えようとする気概がない世代でもある。

 

難しい。