底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

山口達也氏のワイセツ事件についての小高千枝という人のコメント

ガリバー事務所のジャニーズの中でもレギュラーの多い山口達也氏が犯した未成年へのワイセツ事件。朝一の情報番組をザッピングしてコメンテーターという人種がどういった事を言うのかチェックしてみた。大前提として「Rの法則」に出演している高校生は売れかけに近い芸能人であり、地下アイドルよりもしっかりした事務所に所属している子達が多い。そんな子が被害届を出す、というのは今後の芸能活動が絶望的になる、という事だ。自分の夢を捨てる程の怖くて屈辱的な思いをこの子はした、という事は想像に難くない。場合によってはPTSDに苦しむかもしれない。

 

という事が芸能界素人でもわかる中、Rの法則に出演をしたこともある、心理カウンセラーの小高千枝という人がモーニングCROSS内で

「私も番組に出演した事あるのですが、私は性被害女性のサポート活動もしているのですが、(中略)、なんか、距離感を間違えてしまった、という気がします」

 

距離感?未成年の子が自分の未来を捨ててまで訴えた事を単なる、距離感?そんな問題?共演の高校生に酒を飲ませようとして、酔ってキスをする行為が単なる距離感の間違い?

 

もちろん、番組内では別のコメンテーターが即座に否定して許される行為ではない、と言っていたのだが。性被害女性のサポート活動をしていれば、ワイセツ事件はパワハラとセットであることも多く、私でもそれが距離感の問題でない事ぐらいは知っている。過去にマスメディアを騒がせてワイセツ事件で、コーチと未成年の生徒で同じような事があった。その時もどちらかの方が「とても仲が良く信頼された先生だった。距離感を間違えたのでは」という人がいた。被害生徒の恐怖を考えずに。そんな事、心理カウンセラーであれば絶対にわかるはずだ。

 

さて、ここで視点を変えてみたい。心理カウンセラーとは民間資格臨床心理士のよな国家資格ではない。ある意味、名刺を作って「私、心理カウンセラーです」と言ってもいい肩書だ。つまり、社会的には本来信用にならない。そんな人が渋谷一等地にルームを構え、なおかつテレビ出演までこぎつける。そんな事は本来出来るものではない。

では、どういった力が必要なのか。それは心理カウンセラーという曲がりなりにも人の心に寄り添う仕事なのに、それを曲げてまで上記のような権力者側に寄り添った発言が出来るぐらいの、信念の無さという信念がある能力だと思う。実はこの能力は企業人、サラリーマンとして有名な人も結構持っている能力だ。

本来、サラリーマンでマネジメントレイヤーまでいくと、本来会社の利潤のために働く事が最優先のはずだ。しかし、この能力がある人達は売上もあげず、利益もあげず。しかし、上には好かれて絶妙に出世する。もちろん、誰かがその尻拭いをするのだが、尻拭い人は決して報われる事はない。

 

そういう視点で見てみると、この件に対してどういう発言するか、でその人が生きている社会でのヒエラルキーがわかる。

 

・どんな事があっても許される事ではない、という人達

番組MC、雑誌や本の出版、弁護士等主軸がテレビではない人達など。

山口達也氏は普段とても男気があって、優しくて。信じられないという感想

コメンテーター、芸能リポーターなどテレビぶら下がり族など。

・酒に酔っていたんだから、まだ真相は、という擁護する人達

テレビでの仕事が少ない俳優、タレント、仕事を増やしたい文化人等

 

仕事とは大変なものだ。

ま、私はそういった営業が出来ないので今こんな立場なのだが。