底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

マンガの実写ドラマ化、『幸色のワンルーム』テレ朝が放送中止 「誘拐肯定では」指摘受け

男性が女性を誘拐、拉致した上に精神的支配下に置く、というのは昭和の映画でも定石であり、アダルト作品でも多い。そして、それが未成年であれば更にやりやすい。本人の意思(家庭での虐待等で)があっても、自分の身の振り方の判断、責任が取れないから未成年なのだから、そうした子は保護するのが当たり前であり、それは知識の無い一般人ができるものではない。今や多少犯罪心理学系ニュースを見ていれば、悲惨な状態から救いだしてくれた人=救世主=好感を抱く、という心の流れぐらい知っているだろう。あとは懐柔して情報をシャットアウトすれば、自分だけを慕ってくれる人間が出来上がる。情報を遮断しないと性的対象にされている客観的事実に気づいて恋心が覚めるという事もあるのだが。それには数年かかる事もある。いや、性的対象ではなく純粋に保護したかった、と主張する犯罪者もいるのだが、それにしては監禁される女性は一般的に外見が整っている、いわゆるかわいい方に入る子が多いのがおかしい。差別発言になって気が引けるが、こういう事件で実際にいじめられているだろう、デブでブサイクな女の子ってほぼいない。この時点で少女を性的な目で囲いたい、という欲望が完全にない、とは言えない。

 

精神的に落ちている人間を引き入れるのは比較的に簡単とされている。女性を口説く時には前の彼氏と別れた直後、とか。不倫で悩んでいる女性も落としやすい、とか。私も失職してから宗教の勧誘が激しくなったり、とか。強度のストレス状態は精神的に不安定になり(自立神経失調状態)、自ら安定を作ることができなくなり、外部に救いを求めるからだ。思春期はそもそも精神的に不安定。男女とも今までとは違う異性への感情(性欲、といってもいい)が芽生える。その時に引き込む事はやはり比較的簡単だ。そこにさらに問題(家庭環境、部活、いじめ、成績等)があったら更に簡単だ。だからこそ、毎年200名以上の教師が未成年へのわいせつ行為で処罰されるのだ。何度もこのブログでも言っているが、そうした異常な状態をなぜかマスメディアは肯定的に描く映画、ドラマを作りたがる。

そして、今回はついに、最近頻繁に事にもなっている拉致監禁にも手を出した。連日、SNSで知り合った家出少女を自宅に泊める、連れ回す、というニュースがあるにもかかわらず。未成年保護の為に出来た法律を理解していない大人が大多数いるのでは、と推察してしまう。何も強制していない。未成年側が勝手にやってきたのだから問題ないのでは?SEXしなければOKなのでは?と。これは社会に無責任な日本人らしい発想で、例えば今年の4月から都の条例で子供のいる前では喫煙は禁止となったのだが、保育園児が遊んでいる公園でタバコを吸う人は全然減らない。屋外の敷地内で吸う人も減らない。他人、といってもわからないバカばかりだから、せめて子供、という言い方にしてもわからない。それが大多数の日本人なのだ。

だからマスメディアがこんなマンガを公共の電波で不特定多数に流そう、という事を企画し、誰も反対せずにずるずる進んでしまったのだ。

 

未成年を大人が食い物にする。自分の欲望の為には他人の人生を曲げても構わない。そうした人があまりも多いのは、自分の鈍感さ(の一部分)が他人も同じだと勝手に思っている身勝手な人間が多すぎるからだ。

未成年へのわいせつ行為→期間限定でやめるから問題ないよね

PTSDへの無理解)

パワハラ→自分もそうやって育てられた

(都合良く自分と他人の同化)

教師のわいせつ→生徒が勝手に慕ってきたからいいよね?数回だし

PTSDへの無理解)

他人にタバコを吸わせる→ちょっと吸わせても体調に問題ないよね

(他人を不快にさせる側である事を認識していない)

 

ありとあらゆる事にあてはまりすぎて支離滅裂になったが、自分の欲望の為に他人の人間性をないがしろにする社会。ここからいったいどうしたら脱却できるのか。

その方法がまったくわからない。民衆を先導すべきマスメディアでさえこの体たらくなのだから。