底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

クラブが生き残る道の考察

ピエール瀧の逮捕でクラブ=アンダーグラウンド、というイメージを未だに持っている人が勘違いな発言をしたりするこの頃。日本のクラブ事情を考えてみる。

・酒と音楽

このイメージが強い人が多いと思う。事実、現役DJ、店を運営する人もそれを売りにしてツイッターなので「音楽と美味しい酒で酔う」的に使われる事も多い。実際バブルが崩壊した後のクラブはまさにそれだった。その頃の雰囲気を引きずっている人、もしくは箱の経営者からすればドリンクは利益率が高いので収益源として確保したいのもわかる。

しかし、時代は変わった。

日本は階層社会になって、金を持っている人とそうでない人が見事に分かれてしまった。渋谷の夜などはコンビニで酒を買って、路上で飲んでいる人も多い。そして、この階層は年齢に関係が無い。若者だから金が無いわけでもなく、中年でも同じ。日本式の年代の分け方はバブル世代以上にしか当てはまらない。それ以下の世代は上流階級かそうでないか。

そんな中、海外の事情と違うのは日本は路上飲酒がOKという事だ。だから繁華街のコンビニで酒を購入という事が許される。飲み&踊りにクラブに行く、という海外とは事情が違う。

そうなると酒を飲まずクラブで音楽を楽しむ人が増えつつある。そこで友人が出来るか?となるとそうでもないのが今の時代。コミュニティーという概念がすべての場所で崩壊しているからだ。本来、目の前の人間が同じ状態(空間)であればそれなりに尊重するのがコミュニティーの原点のはずだが、今の日本はそれが無くなった。家族の前ではタバコを吸わないが、他人への副流煙を気にしなかったり、ウィンカーを曲がる時と同時でしか出さなくなったり、とか。家族と知人以外では同等の人間扱いをしないのが当たり前になった。その社会に日本では昔のように、クラブにいる人達=仲間、ではない。SNSと同じように、自分が仲間と認めた人(同時に自分を承認して欲しい人)だけが知人のきっかけとなれるのだ。なのでクラブが独特のコミュニティーの中心となっていた昔とも違う。

つまり、昔のクラブを知っている人達が言う、

・酒

・仲間

というキーワードは日本のクラブ文化ではもはや古いのだ。イメージで言うと日本で異常に開催されているフェスがわかりやすいか。フェスはある意味行く事に意味があって、そこで知り合いを作りに行く、というよりも仲間と行く、の方に重きがあり、なおかつ、酒を沢山飲みに行くという感じでも無い。細かい部分は大きく違うが、音楽を楽しむという点も同じだ。

最近急激に増えているDJバーなどはバーに足を運ばせるきっかけとなっているし、カウンターとミニフロアだけの場所で常連が仲良くなるのは、立ち飲み屋と変わらないから、それをもってクラブ文化というのはいささかおかしい。むしろ、酒があることで本来のDJプレイを楽しみたい層(本来のクラバー)をシャットアウトしてしまっているとも言える。

ではどうすればいいのか。クラブ文化、そして経営として。

上流階級の人達向けのサービスとしてのクラブはその他サービスと同じなので除外。勝手にやればいいのだが、金が無くなった庶民向けの日本版クラブ文化の問題だ。

 

わからない・・・。もやっと掴みかけているのだが・・・。

(ひどいオチ)