底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

今日朝のNTVの情報ニュース番組で、FC2動画への不法アップロードの説明がひどい

ども、底辺くんです。

NTVより・・・。

なぜ不法動画をUPするのか?その裏には大金を手に入れることが出来るカラクリが!

ユーザーは動画を見るためには6000円を年額払わないとならない。不法UPユーザーは自分の動画を見たくて入会した場合、その半額3000円が支払われるのだ。

(フリップで説明)

 

おい、具体的な数字を出さずに大金、という如何にも不法UPユーザーが金目的で動画をあげている、という印象誘導。そして、動画を見るためには6000円は間違いでしょ?高画質でストレスなく見るためには、でしょ?説明不足だけど嘘は言っていない、というのがマスメディアのやり方。

ひどい、ひどすぎる。多くの不法UPユーザーは金儲けじゃなくて、例えば東京ローカル番組だけどファンが世界中にいたり、録画システムがないユーザーのためにUPをしている。いわゆる、不法ではあるが、助け合いのような感じの場なのである。そのため、本来無料ユーザーは一日に動画を見れる本数が決まっているのだが、わざと視聴回数フリーに設定している人も少なくない。こういったユーザーの団結は韓国の方が先をいっていた。しかし、今は日本でもこの流れが浸透しつつあるのだ。

こういった話になると、なぜか正論を持ちだして、著作権が、とかクリエイターの保護が、とか、無視するとお前らが待っている作品が出来ないんだよ?みたいな世界を知らない発言をする人がいる。もう世界は変わっているのだ。音楽、動画はコピーされることがすでに前提であり、それは見積もることが出来るので、そこまで考えた予算を組んで海外では作品が作られている。例えば、マドンナはいち早くDL時代を予感し、CDは売れない、ならば、とコンサートを全世界展開。脅威の利益を稼いでいる。

映画の売上見積もりとしては、シアトリカルとホームエンターが組んでいるわけで、ソフトを買う層の数字が見積もれた時点で、あとは拡散の方が大事。なので、デジタルコピーもソフトに付けて販売している事が多い。日本ではありえない。

世界はツールによって変わっているのに、既存のビジネスで儲けた既得権益者達はその利権を守るのに必死。それが日本。だからガラパゴスになる。

ユーザーの方がいち早く、世界対応なのよ。っていうか、著作権どうこういう人は、日本のこの法律を支持したり、マスメディアで例に出される著作権会社、マネジメント会社こそが作品を世に(世界に)出せない原因であり、クリエイターの安月給の原因になっていることを知っているのだろうか。散々搾り取られた製作会社は仕方ないので、DVDを30分アニメの場合、1~2話しか収録されていないのに5000円程度で売らなくてはならなくなる。ものすごい利益率だが、コアなファン層に支えられて、やっと生きている。そういう実態をちゃんと把握して正論面しているのだろうか。

例えばマンガ。週刊誌で連載→単行本が売れる、という昔の流れから週刊誌は売れず、話題の単行本のみに売れている事で、多くの漫画家がユーザーの目に触れる機械損失になっていることをご存知か。この週刊誌が売れなくなりはじめては実は日本でセブン-イレブンが出店し始めたのと時期が一緒なのだ。これは何を意味しているか。立ち読みだ。今までは見たい連載漫画があっても、雑誌を購入しなければならなかった。それをみんなで学校で回し読みしたりしたが、多くが自ら購入していた。しかし、コンビニ立ち読みの普及によって、読みたい漫画だけ読んで雑誌自体は購入しない、という習慣が根付いてしまった。なので、多くの週刊誌がグラビアに力を入れて、購入意欲を掻き立てるようにしているのが現状だ。

何がいいたいか、というと、著作権は?ということ。無料のテレビ番組をUPして無料で見る。今更CMのスポンサーが、なんて言う人はさすがにいないだろう。それに比べて有料の人気漫画を育てて、もちろん、そういう作家を育てた人達が次世代、と考えて作った雑誌が、無料で立ち読みされる。どう考えても後者の方が著作権違反ではないか。

そして、日本では世界で評価の高いこの漫画に対しての著作権法対応はものすごく薄い。なぜなら、世の中を動かしているのはマスメディアとエンターテイメント業界であり、彼らのビジネスを守るのが著作権法なので、漫画家が属する出版業界はどちらかといえばその昔権力に対向する立場だったので、クリエイターといえども守られないのだ。

それが日本の著作権法。わかっているユーザーはわかっているから戦っているのだ。