底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

ポーラミュージアムアネックスで開催「フジタ、夢をみる手」

私は少しでもお金を浮かせたいので、移動は自転車。お台場へも1時間半かけてレインボーブリッジ渡ってママチャリで行くぐらいだ。そんな底辺層の私だが、久しぶりに電車に乗った。表題の展示会が明日が最終日なのだ。

私は母親の教育方針で、小さい頃から本物を見せたい、という事で小学生の頃から様々な美術展、演劇、骨董市などに連れて行ってもらった。中学以上になってからは自分の小遣いで美術展に行くようになった。大人になってからも美術館通いは続き、ニューヨークでのMET、MoMA訪問は大興奮であった。

そんな私だが、今は最底辺層にいるわけで、なかなか美術館に行けない。まあ、大したイベントが無かった事も拍車をかけた。そんな中、無料でレオナール・フジタが見れるというのだ。藤田嗣治レオナール・フジタ)は私が好きな画家の一人だ。何度も彼の作品は見に行った。もちろん、ポーラ美術館にも行った事がある。

 

無料という事で、小さなギャラリーのような部屋での展示会ではあったが、久しぶりに泣いた。感動して涙が止まらなかった作品があったのだ。以前見た事があるはずなのだが、まったく受ける印象が違うのだ。私の今の境遇のせいなのか、それともまた感じる力が鍛えられたのか。至福の時であった。

 

明日(2014年12月28日)までの開催なので、まだの方は銀座に足を運んでみてはいかがだろうか。本来は多いに語らいたいのだが、孤独な引きこもり中年で有ることが恨めしい。