底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

福島原発からの放射能被害が報道されないわけ

ふっと気づいた事があって備忘録的に。

 

過去にクラスター爆弾というモノがあった。小型の爆弾が一斉に散らばる兵器で、その不発率は40%にも上り、不発弾での事故が相次いだ。民間団体の調査ではこの兵器では98%が民間人被害であるという。後に非人道兵器という事で、国際会議において使用禁止となり、日本も破棄した。

さて、長崎、広島の原爆では死傷者のうち何%が民間人であろうか。そして、その後の放射能被害、所謂、原爆病を含むその他の調査はアメリカが詳細に調査している。もちろん、ビキニ沖での実験でも破壊だけでなく放射能が人体、食品等に及ぼす調査をしている。しかし、それらの詳細は開示される事はない。なぜなら、それを開示する事は原爆がクラスター爆弾をはるかに上回る非人道兵器を認めてしまう事になるし、特に日本に原爆を落とした行為さえも否定されかねないからだ。戦争だからといって何をしていいわけではないのは国際世論だ。クラスター爆弾でいう不発弾が原爆でいう放射能。後から民間人を苦しめる。

多量の放射能による人体への影響は日本で人体実験した事でアメリカは詳細を掴んでいるだろう。しかし、それを開示する事はやはり出来ない。白血病が増えたとか喉頭がんが増えたとか言われるが、日本では誰も公でその事をはっきり放射能のせい、とは言わないし言えない。実は昔、知り合いに原発関係者がいて話を聞いた事があるのだが、マスコミに流れていないような各地原発周辺で起きている人体影響の話を聞いた。もちろん、ここでは書けないし、書いても誰も信じないだろう。

 

アメリカの原爆投下の正当性を認め、世界に核兵器を無くさせない為にも、放射能の人体被害を立証する事は出来ないのだ。核兵器大量破壊兵器であって、非人道兵器ではない、という事にしたいのだ。放射能の事は曖昧にしておきたいのだ。

 

考えすぎかしら。筋は通っていると思うのだが。