底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

これが本当の中年の底辺生活なのね。

結婚も出来ない(もしくは子持ち)、貯金も無い中年関係の話がネットに出ると

・自分は◯◯円/月で生活出来ているから貯金が出来ないなんて信じられない

・余暇なんかに金使うからだ

エンゲル係数高すぎる

など批判的なコメントが多い。果たして実際はどんなのだろうか。

 

で、1ヶ月、週五のアルバイトをやってみた。アルバイト代は東京都の最低賃金。ていうか、現在の最低賃金を把握していなかった。自分が大学生の頃と比べるとかなりあがて907円。しかし、アルバイトの時給平均は変わっていないという。所謂格差社会。まずそんな事から勉強だった。

で、実際1ヶ月ヘトヘトになるほど最低賃金で働いて。手取りはたったの10万ちょっと。家賃光熱費を払って通信費、保険、住民税を払ったらほぼ食費ぐらいしか残らないのだ。

おお、これが底辺の生活。なんという事でしょう。こんな中で子供でもいた日には、そりゃ月たった数万円でも子供手当が無いとやってられないという気持ちがよ~くわかった。なおかつ、服装で大体その人の年収がわかるという事の裏取りがしっかり出来た。この収入だと服に金を使う余裕などまったく無い。そりゃ、単身者なら出会いの場に行く交際費だって捻出出来ないわけで、そりゃ結婚出来ないわ。よく収入が低いと結婚出来ないという話の時に、テレビ出演者のアッパーな批評家、著述家、コメンテーター等はその理由を

・結婚後の(幸せな)生活の維持が想像出来ない為

に集約しがちだが、それはまったくの間違いだとよくわかった。未来の想像をして現実の決断をするような発展的思考の人間が底辺層にはほぼいないのだ。今の生活が一杯一杯で、他人と出会う事が単純に出来ないのだ。結婚も恋愛も誰もがしたくて堪らない状態なのに。

 

何事も経験だなぁ、と思うがこの経験が活かす場所が無い事にも気付いた。というのも底辺層相手の商売は社会の為にはなっても金にはならないからだ。企業も見向きもしないからスポンサードも難しい。そして今後の日本の社会情勢、政治政策を見る限り、こういった層は増えていくだろう。

 

さて、どうしようかな。