底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

生活保護費の使い方の個人差って

たまたまYou Tubeのオススメに橋下徹氏が政治家時代に、生活保護費受給者が質問をしているシーンが出てきたので見てみた。

堺市に住んでいるのだが、病院まで毎月6千円ちょっと交通費がかかるのに、それがカットされた。月に10万円の生活保護費だとやっていけない。服も買えない」

という主張だった。

ん?私、東京の高級住宅地と言ってもいい場所に住んでいるけど、その金額よりも全然少ない金額で暮らせているんですけど。もちろん、自分の稼ぎで。服もユニクロやGUなら買えるし、酒やたばこはやらないけどクラブにも行ける。

いったいどんな使い方をすれば10万円の生活保護費だと足りない、となるのだろうか。医療費がタダだし、住民税も国保費も無いのに。

もちろん、私は医療費がかかるので、逆に病院に行かないよう、食事には気を使って基本自炊。光熱費は記録して最低を維持出来る努力をしているし、格安SIMで通信費も使わない。

生活保護費はもらった人間が自由に使っていい額だ。パチンコもタバコも自由。ただ、それが足らないというだけでなく、行政に文句を言うような状態、言う事が問題なのではなく、ストレスフルな生活になるのは「健康で文化的な最低限度の生活」では無いのでは、と思う。その解決は単純に金額を上げる、ではなくて使い方を指南して上げるべきだと思う。

太っている人に、「食べ過ぎだ。食費を減らせ」と言っても意味があまり無いように思える。それよりも、ダイエットをして健康的な身体を手に入れれば、医療費も食費も削減出来る。そして、健康に興味を持つと酒やタバコも自粛、もしくはやめる事になるかもしれない。

まあ、そんな都合のいい事はほぼ無いと思うが、生活保護を受給する人には家族がいるのに賃金が足りない、訳あって働く事が出来ない、という節約してもギリ、という人がいる中、特に仕事をして養う存在がいない人で生活保護費が足りない、という人に、ただ金を振り込むだけ、というのは無責任が気がする。

生活保護費でやりくりし、前向きな生活をおくれるようになる為のトレーナーのような存在やコミュニティーがあると違ったりするのだろうか。

 

いや、それも駄目な気がする。

じゃ、どうしたらいいんだろうか。私が知っている生活保護受給者は仕事でコケて家庭でもコケて。もう初老で仕事も見つからず。酒は止められない人がいた。その人に酒をやめろ、なんて言えないし、コンビニで酒買って家で飲むよりも遥かに割高だが、お店で飲む方が精神衛生上いいのでは、とも思えた。

ぬぬ。こうなると生活保護費の問題ではなく、なぜ一度社会からドロップアウトした人間は社会に戻る事が出来ないのか、という問題にぶち当たる。日本ほど他人に不寛容かつ、他人を本質的に無視する先進国は無いのではないだろうか、という問題に。

 

やはり簡単に解決する問題ではないな。生活保護費。難しい。