底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

同意の無い性交が犯罪認定されず、同意年齢も13歳から変わらない理由

性犯罪を目の当たりにしている人からすればたまったもんじゃないだろう。なぜこんな当たり前の事が執行されないのか。そこには2点問題がある。それは日本社会全体の問題であり、法律の定義とは厳密で無ければならないからだ。

第一の問題は「同意」の定義。

日本の同意の問題は戦中から行われていた。神風特攻隊の兵士全員が同意書にサインをしていた。これは断る事が出来なかったからだ。権力側が弱者を力づくで同意に誘導するという行為は日本人の専売特許。それは今も続いている。

例えば賃貸。法律で表向きは決められたが、契約時に大家に逆らえる交渉など出来ない。借りる為には同意にサインをせざる負えない。

例えばNHK。同意無くしてTVがあれば契約に同意しなくてはならない。

まだまだ沢山の同意無き同意が権力側から執行させられるのが当たり前の社会なのが日本。もちろん、こんな事は法律で制限をする事は簡単だ。しかしそれが出来ない。なぜなら権力側=法律を作る側もしくはその支持者だからだ。

これらの日本社会の同意無き、弱者への強制全てについて論じないと、その中に一部である同意無き「性交」を犯罪と出来ない。後半のカッコ内の部分は様々な事にも当てはまる事で初めて権力側の同意無き行為を封じる事ができるのだ。

しかし、日本社会はそれらを論じて弱者を救済(強者を制限する)まで成熟していない。アメリカが自国のエリート企業であるGAFAを法規制しようとする(もちろん、タックスヘイブン問題もあるが)ような多様性の社会とは違うのだ。日本はむしろ財閥系、旧貴族系企業はひっそり守る。

 

次に年齢。例えば今の議論では13歳から16歳に年齢をあげようという話になっているが、そうなると15歳以下場合は全て犯罪になってしまう。実際このクラスターで性行為をした事がある人、普通にいる。その中でまず最初の「同意」問題に絡む事に同意をどう捉えるか、という次の議論になる。つまり、同意が意思なのか契約なのか。その切り分けは?13歳の意思での契約が同意であればそれは成人としての扱いと同じなのか。そいった議論になる。そこに正しい性教育が混じってくる。日本は性教育後進国だ。未だにモザイクで性器を隠すような公に出来ない卑猥なモノとして扱う傾向が強く、年齢問題を考える時、その性行為、性教育をまともにできるような社会になっていないのだ。

 

つまり、性被害者が求める他国のような厳罰化、年齢引き上げの議論がなかなか進まないのは我々日本社会が成熟していないから。

と思う。各個人が成長する(多様性を認める)社会になることが先決。