底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

平均給与以上もらっている人の正義感発言1

こんにちは。上からさんです。

私も元一流会社に勤めていた時期もあったため、Facebookのつながりには日本の平均給与を大きく上回っているサラリーマンが多い。ただ、そういった人達にはある特徴的な発言があり、ちょっと気になるので、その中で一つご紹介。

 

・人ごと正義感

 

未来の子どもたちのために今何が出来るのか系のただ、投げつける感じ。如何にも今に問題意識をもっていて、自分は痛みを伴う負担の覚悟はある(高給とりだからね)けど、社会はそういうわけにはいかない。それはわかっているけど、大人たちが変わらなければ。

というのがこういう発言をする人の大体の趣旨。自分は社会派の正義の人間、マズローのいう、もう金も家族も十分で、自己実現欲求を満たしたいのか。どうもこういった輩は社会根本を理解しているかしていないのかわからんが、正義ぶっておいて、所詮他人事のような締めくくりで責任を負うことはなく、自分のイメージだけをあげようとする。(そういう人間だから社会で出世するのだが)

 

例えば、現在に日本の闇(貧富の差や貧困老人、子供の話題)の話題を持ち出す時、自分たちに何が出来るか、時には消費税を20%にあげてもいいのではないか、とアホまるだしの発言をしたりする。なんでも国、政治のせいにするな、とのたまう。

もちろん、まず、選挙で自民党に入れるバカ大人達のせいであることが一番ではあるのだが、こうなることがわかっていてなぜ人は自民党に票を入れなければならなかったのか。そしてなぜ対抗馬が出にくい社会なのか。なぜ日本国民は誘導されやすいのか。そこに加担しているのは誰なのか。

例えば、消費税増税すれば社会がより成熟するのか。そんなわけはない。今回の増税分だって、実は9割以上は今までの政策の失敗の補填に使われている。まず、その失敗政策がなぜ起きてしまってどうしたら防げるのか、の議論なしに増税しても同じように既得権益者達が使いまくるだけで、増税した分、それを食いつぶす政治家と関係企業、財団法人や天下り先が増えるだけ。そこら中に新たなヒエラルキーが増え、中間マージン経済社会が拡大するだけだ。ただ、絶対そんな議論にはならないし、反省なんてあるわけない。なぜなら、金が自然と入ってくるシステムに誰がメスを入れるのか。政治家や官僚が国民全般のことを考えている、と思う方がおこがましい。

では、そんな正義ぶっている一部のIT系会社が提供しているソーシャルゲームはどうなのだろうか。新しい知識の探求の時間を歩きながらでもゲームに集中させる。パチンコのように射幸心を煽っているから当たり前だ。未成年から中年までそんな状態にさせるようなモノを提供して、社会はどうなるのか考えたことがあるのだろうか。そういう人に限って、そういう社会システムの円環の輪に自分はいないフリをする。

福島へのボランティアで起業して稼ぐ若い経営者もいる。結構な利益率でなおかつ、社会の役にたっている、と気もちいいだろうが、果たしてボランティアでがっつり稼ぐという行為が今後どのような社会を生むのだろうか。

官僚に高学歴、特に東大が多いとした場合、天下り等の経済ヒエラルキーを生む現況は東大なのではないか。そして、その東大に多く人を入れる高校の問題、そしてその高校に入学させる中学の問題なのではないか。そして更には高学歴をもてはやす社会にあるのではないか。

すべてがゼロイチではなく、社会、そしてそれを構成する人間は複雑にできていて、多くの影響を受けて出来上がっている。安っぽい正義感で平面な発言をする高給取りのサラリーマン、起業家、ベンチャーの役員を見ていると、あなた達の給料の高さは、あなた達のがんばりだけではなく、多くの安月給の人達の上に成り立っているんですよ、と言いたい。

ま、今の私よりも社会の役に立っているんだろうけど。