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底辺の見方、上からの見方

日本社会の底辺層のモノの見方、ちょっと上の層のモノの見方のお勉強

安保デモに参加してみた話

まさに衆議院で安保法案が可決される前日、日比谷公園で大規模デモが行われるとの情報をキャッチ。私はそういう事に参加するタイプでは無いのだが、こういったデモに参加する人達の情報はネットとメディアのみ。それでとやかく言うのも、と思ってとりあえず行くことにした。思いついたらすぐ行ける。東京に住んでいる特権。

 

恐ろしい人数だったのだが、参加者は8割が老人(初老含む)。残りがおばさんと若い人、といった所か。中年と言われるミドルエイジが男女ともほぼいない。私はただ、その集団に入って、ずっと観察していた。

 

結論から言うと、トラメガで叫んでいる主張、掲げている文字等、すべてにおいて私が賛同するモノが無かった。論破する事が目的ではないので理由は省く。

私が一番不思議に思ったのが、こういったデモが一体何を目的に行われているか、という行動要因についてだ。私は今の安保法案の可決を止めたい、という事が目的だとてっきり思っていた。そんな中、デモの最中に速報が入った。良く覚えていないが、翌日に議長権限で安保関連法案審議は終了して、採決に入るという内容だっと思う。すぐさま調べたら、その議長は千葉の区から議員だった。これはラッキー。この集団の中には千葉と書かれた旗を持っている団体が結構いたので、今すぐ千葉軍団を集め、電話させ、この議長の支持者に圧力をかければいいのだ。そうすれば野党が議長に発言させてないように暴力でブロックするよりも楽だし、結果も出やすい。

しかし、誰もそういった行動をする人はいなかった。それより、「これで強行採決されてしまう事が決定した。これでいいのか!」と違った煽り方になっただけだった。

 

なるほど。このデモは結果を求めない時点でどんな主張をしようが意味が無い。そう結論付けて、帰る事にした。

 

ただ、間違えないでもらいたいのは、この集まっている人達がそもそも老人が多数で、この層の人達の支持によって今の自民党があるのに、とか、若い人の主張がめちゃくちゃ、とか、論理の飛躍による意味の無い反対論の展開とか、そういう事の問題と、権力に逆らうデモをしている行動の問題をごっちゃにしてはならない、とう事だ。

 

確かに、去年末の衆院選でこの安保関連法案は争点に上がっていた。なのに、自民が圧勝した。デモに参加していた人達は去年、この法案を止める為にどのような行動をしていたのか、と気になる部分でもある。しかし、去年はアベノミクスで株で稼いでいるから自民に票を入れた、でもデモには参加している、という人が存在してもいい。

 

なぜなら、彼らは内容はどうであれ、権力に逆らおうとしている、ちっぽけな庶民だからだ。理論もめちゃくちゃ。行動に整合性が無いのも当たり前。なぜなら、それこそが庶民であり、教養の少ない存在だからだ。

だからこそ、本来導くべきリーダーが必要であり、それが地方の首長だったり、上は議員だったりするのだ。しかし、その上が狂ってしまっているわけだから、庶民がボケナスっとなるのは当たり前なのだ。

それでも。それでも権力に逆らおうとして、行動する。それだけでも評価に値するのだ。

 

ヒエラルキーの上流層は結果のでない事、所謂メリットが無い事はしない。それを瞬時に計算出来る教養(経験)がある。なので、こういった庶民の行動をバカにする。

問題は中下流層だ。権力層ではなく、こういった行動をする庶民をバカにする庶民がネットには溢れている。自分と同じ層の庶民をバカにする、見下す事で自らの見識がそれよりも上である、というプライドを保ちたい、逆に言えば今現在ヒエラルキーで下位である事を自己認識しているとも言える。この層は永遠にデモに参加している人や民主党の事を責め、権力層を責める事をしない。責めるような知識が無いのだ。マスコミをマスゴミ、とバカにしながら、マスコミの情報でデモ参加者や民主党を責める、という自己矛盾を何とも思わず、ソースがはっきりしないツイッターの情報を平気で拡散する。なぜこういった人達が生まれてしまうのだろうか。

 

安保関連法案のデモへの参加は今の日本の現状を理解する上で大きな助けとなった。今後も更に分析を進めていきたい。